テーマ:料亭建築

第25回 福岡県美しいまちづくり建築賞 大賞受賞 

年が明け、早くもひと月が過ぎてしまいました。 厳しい寒さが続きますが、所々で春めくものも感じられるようになってきました。 皆さまは如何お過ごしでしょうか。                  <料亭 嵯峨野 外観> さて、このたび福岡で携わらせていただきました料亭嵯峨野が、第25回福岡県美しいまちづくり建築賞において大…
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一年を振り返り

ようやく今朝方、千葉の実施設計にめどがついた。 考えたように納まりがつき、まずは一段落といったところか。 年明けに設備に出して纏めとなるが、先が見えたとあって安堵している。 師走も残すこと数日、今年もこれで暮れる。             <四畳半前の土縁に飛石を打つ> 青森の料亭も最終工程に入り、今年最後の現場を…
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料亭の建築ー懇親

いま弘前から帰る列車の中にいる。 今朝、青森からの移動は小雨だったが、昼前から雪に変わった。 垂れ込めた曇空を、風が音を立てて吹き抜けていく。 今日は前回紹介した住宅の地鎮祭で、ご家族を囲んだ厳かな式だった。                   <茶室4畳半の天井> 青森の料亭も終盤を迎え、現場も殺気立ってきた。大…
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料亭の仕事ー木づくり

腰も漸く回復近し、昨日からリハビリの散歩を始めた。 娘に付き添われゆっくり1時間、心配したが今朝は快調に目覚めた。 この間、さまざまな人にぎっくり腰の体験談を聞かされた。 みんな腰では苦労しているのかと、こうなって初めて気づかされる。                <茶室三畳の床柱、档を見る> この月初めに、青森の…
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料亭の建築ー現場とを繋ぐ線

年頭の誓いむなしく、まったく更新が覚束ない。 各地の現場監理に赴く傍ら、移動やホテルで計画案件を睨む日が続いている。 今は、住宅を中心とした計画が多いが、住まいはいつも難しい。 住む人を左右するだけに悩む線が交錯し、なかなか思い切りがつかない。 連休前に材料を選んだ青森の料亭も、月末には建て方が始まる。 構造に難し…
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料亭の建築ー材料選定ー

この4月はほとんど事務所に帰れなかった。 計画中の打ち合わせや現場監理に加え、新たな仕事の依頼が重なって応接にいとまなかった。満開の桜も移動の車中からで、春の実感に欠けたひと月だった。 ようやく先日京都から戻ったものの、連休は机から離れられそうもない。              <茶室4.5畳の床柱と床框を選ぶ> こ…
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料亭嵯峨野 竣工によせて

竣工して3ヶ月半が過ぎたが、多くの支持を得て好調な滑り出しと聞く。 携わってきた人間として、これほど嬉しいことはない。 来る人ごとに熱心に見られていくそうだが、何とも面映ゆく落ち着かない。 仕事には人柄が表れるというが、我ながら怖いことでもある。                <中庭から椅子席を見る> 何より工事に…
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料亭の建築 15 大広間

住吉神社が近いこともあって、結納や結婚式を承ることも多いという。 先代の建物にも大広間があって、すでに多勢の利用に応えていた。 大座敷は殊に給仕の動線を満足させないと、もてなしが成り立たない。 今回の計画も、大広間の配置が計画の要となった。                  <大広間 床を見る> 間口4間、奥行き8…
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料亭の建築 14 広間(高雄、嵯峨)

那珂川に面して嵯峨野の庭が展開する。 以前の石組みの庭とは趣きをかえ、優しく穏やかにと心がけて作った。 塀を設けて対岸の景色を消し、塀下を解放することで川面を際だたせた。 湾に注ぐゆったりした流れだが、波の動きが座敷にいて伝わってくる。                <高雄 座敷から主庭を望む> この庭に面して嵯峨…
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料亭の建築 13 残月の間~四畳半

北側の露地に面して、残月の間と四畳半がある。 茶座敷として、本格的な茶事が行えるよう、水屋も併せ整えている。 広間と小間の取り合わせでもあって、互いを補う関係として両座敷を設けた。 新築以来すでに両三度、茶事が開かれたと聞く。                     <残月の間> 先代が作った以前の建物にも残月写し…
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料亭の建築 12 椅子席~露地

アプローチ脇には椅子席を設けている。 気軽な気持ちで嵯峨野を知って戴きたい、と若女将の思いが発端だった。 建設中の仮店舗が椅子席主体なこともあって、初めての客も多かったという。 日本のもてなしに、今や椅子式は欠かせなくなった。                 <椅子席から北庭を見る> さほど広さはないが、中庭の竹林…
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料亭の建築 11 玄関

これまでの嵯峨野は全館が土間で繋がり、各座敷で靴を脱いでいた。 中庭を囲んで土間廊下が巡っており、関となるものを感じない気楽さがあった。 熟慮の末、このたびは入口に玄関を設け、ここで靴を脱いで上がる形にした。 新生嵯峨野としての、心意気を示そうためでもある。                 <玄関から取次を見る> …
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料亭の建築 10 建物と外観

建物の説明をしよう。 南北に長い敷地で、東側に道路が取り付き、西に那珂川が面している。 客が通る座敷は全て1階に配し、各室から川の眺望が得られるよう、またそれぞれの部屋が庭に面するよう敷地全体を使って纏めた。                 <道路から外観を望む> 主たる広間が2座敷、それに加えて茶の湯を基調とした広…
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料亭の建築 9 陣立と木材

工事は株式会社淺沼組九州支店に決まった。 大手を交えた入札も半数が辞退、福岡といえども大工、材料揃えは難しいと実感した。現場説明会で最も好印象だったのが淺沼組営業山崎輝夫で、これは施主も同意見だった。 決まる背景に人あり、田島支店長の英断に謝意を表したい。              <嵯峨野で使われた赤松たち> 見積…
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料亭の建築 8 プロローグ

福岡の料亭が、今月初め竣工を迎えた。 設計から関わること3年あまり、この間、紆余曲折もあったが、多くの協力を得て思うような形で引き渡しができた。 これまで途中経過を綴ってきたが、完成した姿とともに改めて詳述したい。             <新たになった嵯峨野入口周りを見る> 名を、料亭嵯峨野という。 博多駅からそ…
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料亭の建築 7 村山組の仕事

現場も最後の大詰めに入った。 岩切所長の焦燥をよそに、先が見えてきたせいか出入りの職人には笑顔が伺え、幾分の達成感が現場を包んでいる。 最後の難関が左官で、今日も朝から所長と頭を抱えていた。                <大広間釘隠 変わり梅鉢> 家具、装飾は、岐阜の村山千利に入ってもらった。 やはり村山さんの人…
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料亭の建築 6 造作-2

「これならうまく取れる、大丈夫だ」 中里棟梁の表情に、ほっと安堵の色が広がった。 丸太の長押を書いたのだが、これほど苦労するとは思ってもみなかった。 銘木商を介して入れること4回、どれも思うものと違っていた。         <丸太から長押を取る、九銘協峯社長と中里棟梁> 地元の銘木問屋九銘協の峯社長から、結局はま…
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料亭の建築 5.造作

震災の余波で資材が滞り、各所の現場に影響が出ている。 この九州でも同様で、震災直後からさまざまな調達規制が入ったと聞いた。 そのため工程も遅れたが、日を追うに連れ、現場を覆う熱気も強くなってきた。 ただいま造作工事の真っ直中、徐々に形が現れだした。                 <四畳半 掛け込み天井> 大工20…
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建具を書くー料亭の建築

出張から戻り中3日、懸案の図面やら計画を纏め、明日からまた出張に出る。 この間、2日を掛けて福岡の料亭に入る建具を書いた。 前々からこの日に書くと決めていたせいか、気力充実、一気呵成に纏めた。 建具の存在は大きく、ないがしろには出来ない。                  <料亭、大広間建具> 実施設計では大まかな…
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料亭の建築4. 上棟

福岡の料亭が上棟を迎えた。 延べ面積が大きく、法規上木造では厳しいため、躯体には鉄骨を使った。 それでも姿は日本を現したいと、構造体にも繊細な納まりを求めたため、施工には思わぬ難儀をかけた。 このほど漸く建物の全貌が現れた。                 〈前面道路より建物全景を望む〉 日本の姿といえば、やはり屋…
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料亭の建築3.施工図

福岡の料亭も着々と基礎工事が進行している。 当初土中の埋設物でアクシデントもあったが、まずは順調に滑り出した。 木材も相当な量にのぼり、材料集めも佳境に入った。 書院大広間の長押や内法材には、長さ10mの長物が必要なのだが、このほど漸く原木の目星がついたと報告があった。月末にはそれらを見に行く。             …
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料亭の建築ー2.

以前紹介した福岡の料亭も、基礎工事が始まった。 杭打ち作業を行う傍ら、木材の段取りを余念なく進めている。杉を中心に松や栗、磨丸太などの銘木と、材積も相当にのぼるため、揃えるのも容易ではない。 杉は100年超の原木から木取ることとなり、まずは順調な滑り出しとなった。           <玄関を見る、右手が四畳半台目の茶室>…
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料亭の建築

仕事にかまけて更新も滞ってしまった。 この間、伊勢おかげ横丁の西入口に建つ茶屋も竣工し、またひとつ賑やかさが加わった。 後日改めて紹介したいが、現在、青森、盛岡、山形、宇都宮、東京に、伊勢で3件ほどの仕事を抱え、めまぐるしい日々に追われている。 それに加え、一昨年来になる福岡の老舗料亭がある。              …
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