テーマ:Y邸建築日記

山口邸を終わって

1年にわたってご覧頂いた山口邸、如何でしたでしょうか。 家を作るには、ひとつのドラマのようなストーリーがあります。 私たちにとっても、家ごとに刻まれる思い出は、かけがえのないものです。 またブログという発信の試みは、私にとっても発見でした。 普段、当然のように過ぎてゆく仕事も、言葉にしてみると日頃から思っている感情や疑問などが客…
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山口邸竣工(4) ユーティリティー~寝室

キッチンから板戸一枚を隔て、洗面、脱衣から浴室が続く。 とかく裏方の水回りだが、住まう上では欠かせない。 人間の生理と密接し、誰しも個の人として開放される場所である。 これらユーティリティーの連携に、坪庭を用いた。 家事動線への配慮もそうだが、隣家の視線を気にせず、うるおいある緑を近くにと、空間の充実を心掛けた。 浴室、洗面、…
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山口邸竣工(3) リビング~キッチン~ダイニング

和室から20畳のリビングへと繋がる。 上階まで大きく差し掛けられた吹抜に、登り梁の存在感が空間を彩る。 2間半に掛かる登り梁は、丸太を曲がりなりに八角に落として使う。 もつ強度を損なわずに、造形に反映させるためである。 今に始まったことではないが、こうした木づくりひとつに日本の造形がある。 丸太のままの梁と比べ、どれほど空間に…
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山口邸竣工(2) 玄関~和室

南から入る玄関が欲しい、奥さまの要望から決まった。 格子戸から射し込む光は、一日を通して明るい。 寝室前のデッキに面して西窓も開けられ、明るさももちろんだが、夜分帰る家族の気配も寝室から感じられる。 格子戸を入った正面に、和室の書院窓が飛び込む。 欄間障子の引き違いに、丸い下地窓をあしらった。 「どこかに丸窓が欲しい」、という…
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コストの話 (山口邸竣工にあたって)

10月に完成内覧会を開いて2ヶ月あまり。 ホームページ上で既に写真をご覧頂いたかも知れないが、改めて紹介しよう。 山口邸、木の家の誕生である。 当初から公開する約束のコストだが、最終、66万/坪で納まった。 外構、植裁一式、設計料を入れても、74万/坪、実物をご覧頂いた方には、恐らく想像以下の価格かと思う。これも、扇光 中西…
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山口邸竣工式

先日、待望の山口邸の竣工式に招かれました。 ついこの間まで、工事現場さながらの状態だったのに、と思ったのも束の間。 いよいよ完成です。 雨を吸い込み青々と茂った芝生、庭師 植甚さんによって見違えるような庭が完成していました。丹精込めた木々、縁先には水面を思わせる伊勢砂利が敷かれ、優しい佇まいです。 随分、植甚さんも頑張ってい…
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山口邸内覧会のご報告

去る9月29、30日の両日にわたって、山口邸の内覧会が開かれました。 先刻、このブログでも紹介しましたが、お陰様で好評のうちに無事終了することができました。 今回は施工者である扇光さん主催の内覧会で、一般の方に向けた仕事の紹介が目的でしたので、私どもは参加しておりません。 でも、もの凄く気になっていました。 特に初日の29日は、…
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監理という仕事 <山口邸内覧会案内>

先回の監理の仕事について、少々補足を。 設計の仕事は、設計と監理に分かれます。 当然、設計だけを頼まれる方もいます。図面を書いて確認申請を下ろす仕事。 私どもは原則、設計だけの仕事はお請けしてませんが、多く行われているのも事実です。 このブログ中での、現場のさまざまなやり取り。これが監理の範疇になります。 設計時に書いた図…
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心の交換(山口邸の監理)

山口邸完成まで、いよいよカウントダウンです。 バルコニーの手摺も終わり、大工さんも現場を離れました。 それを待っていたかのように、左官・タイル・電気・設備・庭師・・・・・と毎日さまざまな職人さんが大勢出入りしています。 活気溢れる現場も、足場が外されるこの頃になると、日を追って完成に向かっていくのが目に見えて分かります。大工仕事の…
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いつか棟梁となる日

そろそろ大工仕事が終わろうとしている。 通常の住宅の現場では、随分と長い間、となるのだろうか。 心労を掛けた専務と、若い2人の大工を囲んで、先日の現場帰りに一席もった。 「イキがいい」、まさに2人にはその言葉がピッタリくる。 表情がとても清々しかった。 最後に中野君は、寝室の手摺りに苦心していた。 竹で組んだ形に…
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夏の山口邸

連日の猛暑。最高気温続出の毎日です。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 さて、久しぶりに山口邸の現場に行ってきました。 夕方の5時過ぎに行ったのですが、職人さん方はまだ黙々と作業中でした。 その日は朝から太陽が照りつけ、夕刻といえども現場は熱気が籠もっていました。 山口邸もかなり形がはっきりと現れ始め、設計図をご存じでな…
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木を腐らせない

山口さんの顔が次第に硬直してきた。・・・ように感じる。 仕事がなかなか進まない・・・・・。 工期が遅れることが確実になった。 S邸と同じ、どうすることもできない。若い大工の2人が一所懸命なのだ。 中西専務も時々現場を覗いているようだが、遅々とした状況に頭を痛めていた。 造作に入って、もうかなりの時間が経つ。 つい…
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古材をつかって

先々代、山口さんにとってはおじいさんが建てた以前の家、覚えてますか。 実は解体したとき、その古材を山口さんが少しとっておかれました。 戦後間もなく建てた家だそうで、山口家3代にわたっての生活が刻まれた家と聞いております。おそらく伊勢の大工さんの仕事でしょう、確かな腕を伺わせる建物でした。 周囲に親戚縁者が多い山口さんによると、 …
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たかが照明、されど照明

結局、奥さまご希望のアンティーク照明は見つからず、既存のものを代用することにしました。後日、好みに巡り会った時に付け替えが利くような形とし、取りあえず奥さまも納得されました。 しかし、意外にも一番難しかったのはキッチンの照明でした。 以前のリビングパースをご覧頂ければ分かりますが、アイランドになったキッチンの上部までが吹抜の中に…
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安らぎの灯り

奥さまご希望のアンティークの照明が、捜せど捜せど見つかりません。 かなり早い段階から、好みの形は見せて頂いてました。いたってシンプルで、「かつ、見たことがある」というようなものなので、知人に名古屋から岐阜までの骨董屋を捜してもらったのですが、お気に召しません。 肌電球にガラスのシェード、といった単純なものですが、この…
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重装備でいいのか?

山口邸もいよいよ造作工事に入った。外部周りの造作材を入れ、外壁から仕上げてゆく。 若い二人の大工も慎重な仕事をしている。 今日は大工の応援も含め、5人程きていた。造作工事と相まって、電気の配線、給排水の配管、空調の打ち合わせなど、設備工事も同時進行となる。 かようなように、設備なしに現代の暮らしは成り立たない。 私たちが何気…
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一服の心遣い

その日は午後から現場に行った。 忙しく働く職人さんたちと、道具の間をすり抜けるようにして現場を見る。 まだまだ造作仕事は始まったばかりだが、少しづつおぼろげながら部屋の形が見えてくる。 山口さんとご一緒したが、山口さんも仕事が忙しくなかなか現場には伺えないようだ。 瓦屋根も葺き終わり、以前紹介した鬼師、梶川さんの焼かれた鬼瓦…
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理想を形に

「う~~~ん」 どうも奥様の雲行きが怪しいのです。 今日は、色決めで集まった打ち合わせなのですが、トイレと洗面で止まってしまいました。 どちらもバスコート(坪庭)に面していますが、設計の高さの窓ではトイレが隣家から丸見えなのです。 窓を通常のように型ガラスにすれば問題はないのですが、それでは折角の中庭の緑が台無しです。 …
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白木と色つけ

色つけの話にそれてしまった。 もう少しこのことについて触れたいと思う。 実は私も色を付ける当初はものすごく戸惑いを感じた。こんなきれいな材料を何で塗る必要があるのか、と随分疑問に思った。 そう思う背景には、やはり自分の中に美材こそを良しとする思いがあったのだろうと思う。 京都で数寄屋に没頭していた頃は美材が当たり前で、その中…
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色を決める

プランが決まれば、施主最大のハードルが色決めといってもいい。 外壁、屋根、アプローチ廻りの外部から、各部屋の床、壁、天井へと続く。 初めてのマイホーム、ともなれば自分のことなど客観的に見られるはずもない。 通常の家だと、クロスやフローリングのカタログの山から選ぶことになるのだが、メーカーも然る者で、どれを選んでも、そう大きく間違え…
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屋根仕舞い

山口邸の続きです。 山口邸、屋根のフォルムが美しいですね。 建方が終わると先に屋根を仕舞います。 仕舞うというのは"屋根を掛ける”ということで、建物にとって何よりも雨対策が一番です。 棟木・母屋までが載ったら垂木(たるき)打ちです。 その後、野地板を張ってアスファルトルーフィング(防水工事用アスファルトと組み合わた…
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扇光中西専務インタヴュー

先日、扇光の中西専務にいろいろとお話を伺って参りました。 今回はその中の 『山口邸を引き受けた時のお気持ち』 についてのインタヴューをご紹介します。 ************************************** 最初に図面を見せてもうてこの先生の図面を見た時に、 「これはやりたい」 と思…
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上棟式

平成19年3月某日。 待ちに待った上棟式です。朝から天気にも恵まれ、順調に進みます。 実は一週間前から土台を敷き、3日前から建て方を始め、今日に至っているのです。 「普通の家なら一日でここまで建てられるのですがね・・・」 中西専務の言葉通り、胴差や丸太を組んでいく仕事は簡単にはいきません。 当日お昼に現場に行き…
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すごいキッチンだわっ

今回は工程報告ではなく、再び山口邸の詳細部分決定の経緯をお知らせします。 平成19年1月某日 この日、山口夫妻とキッチンショールームへ同行しました。 キッチンといえば女性の城、なわけです。 その人、その人でこだわりがある大事な場所。 ・・・ということは、それだけになかなか”決めがたいこと”でもあるわけです。 奥さ…
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工程報告・山口邸基礎工事

山口邸の工程報告です。 前回の工程報告にあったように、地縄を張って建物の位置が定まると基礎に入ります。 これは建物の全てを支える大切な工事です。 山口邸で採用した基礎。 これを通称『ベタ基礎』と呼んでいます。 建物全体をひとつの"版"として支える基礎の工法です。 現在ではこの方式が多くなりましたが、それま…
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図面を見るとわくわくする

本日は、山口邸の見積もり交渉に関わった事務所きっての交渉人、松尾さんの 経過報告を参考に、話をしてみたいと思います。 前回、選定業者の(有)扇光さんを少し紹介させていただきました。 扇光さんには大変ご無理な工事金額で承諾していただいたのですが、 そういう経緯は当事者でもない限り”おもて”に出ませんよね。 結構この影の部分が…
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山口邸業者選定!

ご無沙汰しております。かりのです。 風邪だとばかり思っていましたら腸閉塞で病院に担ぎ込まれました。 しかし、もう大丈夫です。ブログも日にちが空いてしまい、申し訳ありません。                (選定業者・(有)扇光の中西専務さんです) さて、前回実施設計の了承を得ました山口邸。 これからはいよいよ業者選…
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山口さんちの鬼瓦

先日、新五十鈴茶屋の鬼瓦の一部を紹介しましたが、山口さんも是非とも鬼瓦を特注で作りたいと申し出がありました。 ご希望のデザインを聞き、鬼師梶川さんへ連絡! 早速下絵を送ってくれました。 これは「大黒さま」。 お顔の表情が良いですよね。 こちらが「毘沙門天」です。 鬼気迫る中にも優しさが・・・・あります…
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木づくり

こんにちは。少し間が空いてしまいました。 実は設計アシスタントの”かりの”が風邪でダウン・・・・。こういう時に限って出張が重なるもので仕事もてんてこ舞い・・・・。一週間ぶりのご無沙汰になってしまいました。 計画過程の報告は、かりのが復活してからのこととして暫しお許しを。 さて、山口邸の工事進捗です。 地杉の丸太は先日…
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設計士の日常

山口邸、記事の更新です。 7月末に基本設計が完了した山口邸。 いよいよ実施設計に取り掛かります。 と、その前に、皆さまは設計士の仕事というものがどういうものか、今ひとつピンと来ないかと思います。 そこで、今回はちょっと設計士の仕事を前田さん(所長)をもとに、私の観点で紹介しようと思います。 まず、設計の仕事は大まかに3つに分…
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